新芽が新しい「緑」を生む〜清明(せいめい)

二十四節気・清明(せいめい)

4月5日から4月19日頃の
二十四節気は、清明です。

草木が生き生きと育つ時季です。

万物発して
清浄明潔(しょうじょうめいけつ)なれば
此芽(このめ)は何の草としれる也

こよみ便覧という江戸時代の書物に、
この時期についてこのように
記されています。
その中の清浄明潔(しょうじょうめいけつ)
を略して清明(せいめい)です。
しょうめいではなく。

上の文の意味的には、

春の始まりとともに芽吹いた新芽も
今ではその姿が分かるほど青々と育ち、
それが何の草花のものだったかが
わかるようになった。

といった感じですね。

これが清明と名付けられた時季です。

春の日差しを浴びてキラキラと光る、
宝石のような草木達。
暖かくなってくると嬉しくなるのは、
人間だけじゃありません。

むしろ私などは、日々の暮らしに疲れて、
そんな気持ちも忘れてしまいがち
です。

何かの際にふっとそれに気がついた時は、
周りに気づかれないように
ゆっくり深呼吸をしています。

自分の心の中の宝石を見失わないように。

清明の間の3つの七十二候

次の二十四節気は、穀雨(こくう)です。