はじめまして。
水墨画家の八束徹です。
おくや様の干支の作画依頼は、
年末の恒例となりました。
毎年変わらずご注文をいただき、
心から感謝致しております。
この記事では、
おくや様のおすすめ商品、
依頼受注と作画
について話していきます。
依頼元 | 豆菓子問屋おくや様 |
依頼内容 | 年賀状と熨斗に使用する龍(干支)の水墨画イラスト |
媒体 | 和紙 |
受注数 | 1 |
制作時間 | 2日 |
サイズ | 1064×1630/2.8MB |
納品形態 | データ(png) |
目次
おくやの豆菓子
![](https://yatsukatoru.com/wp-content/uploads/2024/01/F14CAA19-0C86-4662-AE69-B6A5491071F2.jpeg)
株式会社おくや様は、
福島県喜多方市を拠点に
全国販売を展開している
豆菓子屋さんです。
地元会津では名の知れた有名企業ですが、
それも人との繋がりを大切にし、
地域に根差したその経営方針に
よるものなのでしょうね。
そんなおくや様の販売する豆菓子は、
とにかく美味しいです。
大袈裟な濃い味付けではなく、
豆本来の美味さが活かされていて
「優しい味」といった印象です。
中でもおすすめは
「おくやの十種ミックスうまい豆」。
その商品名にある通り、
10種類の異なる味の豆が
詰め込まれていて、
そのどれもが美味しいのです。
![](https://yatsukatoru.com/wp-content/uploads/2024/01/680B2CA9-15A7-43DE-8C2D-84457F7B0169.jpeg)
ハズレなしって、普通、ありますかね?笑
気に入った方は
手が止まらなくなるので、ご注意を。
あとそれから「高原の露」の
しっとりした黒豆も捨てがたいです。
(*味の感想は個人差があります)
依頼受注と作画の流れ
![](https://yatsukatoru.com/wp-content/uploads/2024/01/FF0593EC-0491-4724-99E3-C5F42438F07A.jpeg)
数年前に新社長となられた蕪木様より、
毎年、年賀状と熨斗用の水墨画イラストを
ご依頼いただいております。
![](https://yatsukatoru.com/wp-content/uploads/2023/11/B5A10171-6D02-429F-BC40-9BDEB6E930D6-1024x762.jpeg)
今年は辰年。
龍には昇龍、降龍があり、
そこから広がる龍の構図は
多岐にわたります。
とはいえだいたいパターンは決まっていて、
目新しい構図には
なかなかお目にかかれません。
まぁ、大昔から往年の画家達が
挑んできた題材ですから、
当然のことなんですけどね。
私が今回描いたのは、昇龍です。
渦を巻きながら暗い海、
もしくは暗闇からとびだして、
力強く上空へ向かっている様子を
描いています。
会社をさらに盛り上げていこうという
蕪木社長の強い想い・意思を汲みつつ、
決めた構図です。
なので、それが狂わぬように、
頭部は特に線画に近い形で描いています。
それから基本的に
「おまかせ」にしていただいているので、
ラフ画は当然描いていません。
謹賀新年(私が書きました)の
文字入りと文字無しの2点を
データ納品いたしました。
後日、取引先様からも絵の評判が良かったと
嬉しい報告がありました。
原画はもちろん、
おくや様にお届けしています。
*ちなみにこれは
どんなお客様相手でも同じですが、
その原画を個展で他の方へ販売するなどの
流用はしません。
著作権的には問題なくても
そのお客様のために描いた
絵なわけですから当然のことです。
あとがき
![](https://yatsukatoru.com/wp-content/uploads/2024/01/ABAF4C49-3174-4231-9A42-72D1363BA3A8.jpeg)
今回話したのは、
- 豆菓子問屋おくや様のおすすめ商品
- 受注と作画の流れ
についてでした。
蕪木社長は毎年私が
描いて送った原画を、
ひとつの部屋に飾ってくれて
いるのだそうです。
十二支全て揃えるのが夢だと
おっしゃってくださいました。
画家冥利につきます。
その気持ちに報いるためにも
日々精進を続けています。