どことなく似ているくりっとした目〜ご依頼主様と愛猫|水墨画で描く猫【個人様よりご依頼】

はじめまして。
水墨画家の八束徹です。

今回は、個人様よりご注文いただいた、
愛猫の絵について話していきます。
とあるご縁でお会いした小さなお店で、
ご依頼をいただきました。

依頼元個人様
依頼内容愛猫の水墨画
媒体和紙
受注数1
制作時間2週間
サイズ半紙1/2程度
納品形態額装(八つ切りサイズ)済み原画

ご依頼主はくりっとした目の女性経営者様

*写真はイメージです

個人としていただいたご依頼のため
職種などの説明は避けますが、
ご注文者様は会社経営を
されていらっしゃる方でした。
とあるご縁から直接お会いしての
ご依頼だったのですが、
会社社長とはいえ堅苦しい雰囲気もなく、
とても聡明でチャーミングな女性でした。

その時見せていただいた
数枚の写真をもとに描いたのですが、
くりっとした猫の目が
ご依頼主様とそっくり
で、
なんとなく、優しい絵が描けそうな
気がしたのを覚えています。

目の色が違う?作画中のハプニング

資料となったその写真は光の関係で
片方の目の色が違って写って
いました。
私はそれを、
「こういう目なのか」と勘違いして
色を薄くして片目を描いてしまい、
描き直しになるという経緯がありました。

ここは私の確認不足によるものです。

しかしそこに濃い墨を入れればいいのでは
と思われるかもですが、
墨が乾いたところへの重ね塗りは
ことさらにカッコ悪くなりますし、
何より違う目、違う顔になってしまいます。

ここは当然お詫びして
描き直しさせていただきました。

ただ、それ以外では完成形だったため、
一度頭の中のイメージを崩して、
真っ新な状態でまた墨をすり、
筆を持たなくてはなりません。

これがいつもなかなか難しく、
しかし(描いている本人は)なかなか楽しく、
何度も描き直した結果、
ようやくお届けできる絵が完成しました。

(やり直しは、より良い絵、
自身の成長へと繋がるのですが、
納期というものがありますからね。)

額装、そして納品へ

額装は、いくつかイメージ画像を作り、
提案を行い、決めていただく流れを
とっています。

今回はこれが一番かなと
思えるものがあったので、
それをお薦めしてご了解いただきました。

納品も直接お会いして〜
とのことでしたので、
ご縁のあった先述のお店での
お渡し
となりました。

本当に喜んでいただいて、
他のお客様にも見せて回ったり、
本当に可愛らしい
チャーミングなお客様でした。

お店の方もご依頼主様の目に
似ていると言ってくれましたし、
やり遂げた嬉しさにお酒も
いつもより美味しく感じられた夜でした。

お家に飾っていただいた原画

後日、お家に飾っていただいている様子を
写真で送っていただきました。

玄関に飾っていただいているようで、
帰宅するご依頼主さんを
愛猫と一緒に迎えているそうです。
嬉しいですね。

そんな今回のモデルとなった猫ちゃんが
写真の下にいます。

絵を持って帰ったその夜は、
とても不思議そうな顔で
自分の絵を見つめていたそうです。