夏!深緑の【洒水の滝】226段の階段を登って|読み方とその名の由来

初めまして。こんにちは。
水墨画家&ライダーの
八束徹です。

今回のツーリング先は、洒水の滝
神奈川県足柄上郡山北町にある
瀑布(ばくふ)です。

読み方は「しゃすいのたき」。

洒水とは仏教の言葉で、
この「洒」は、注ぐという意味を持ち、
道場や、供具(くぐ)を清めることをいいます。

この記事では、
そんな洒水の滝で撮った写真をメインに、

駐車場の情報や、旅の記憶、
そして帰宅後の水墨画作画について

話していきます。

天候は快晴。夏。
風はなし。

横浜から足柄上郡山北町までの道のり

朝7時頃。コンビニで朝食

今回は一般道で行きました。

高速道路を使う場合は、
最寄りは大井松田ICになります。

下道でかかった時間はおよそ2時間。
途中コンビニに寄ったり、
ガソリンを入れたりした時間も含めて。

行き方としては東京方面からは、
246に出たら、西へひたすら
下っていくだけ
です。

ずっと246です。

夏の暑い日差しの下でしたが、
朝の出発でまだ早い時間だったため、
日曜日でも道が混むようなことは
ありませんでした。
スイスイ走れたおかげで
山に入ると特に気分が高揚しました。
ライディングあるあるですね。

やがて現れる樋口橋の交差点を左折
樋口橋を渡り少し行くと
狭い道に右折して入り、山を登る感じです。
私は民家への道と混同してしまい
スルーしちゃいましたが、
通り過ぎたら先のコンビニでUターンして、
左折してください。

あとはアーチの看板が見えてくるところまで
登って行きましょう。

洒水の滝について

橋にアーチがかかっている

住所と問い合わせ先

神奈川県足柄上郡山北町平山
TEL:0465-75-3646 FAX:0465-75-3661

●洒水の滝|山北町ウェブサイトhttp://www.town.yamakita.kanagawa.jp/0000000198.html

駐車場について

駐車場の案内
アーチ手前の無料駐車場

無料駐車場2ヶ所あります。

①アーチをくぐる手前右手(舗装されている)
②アーチをくぐって右手(舗装されていない)

トイレは鋪装されているほうに有ります

この無料駐車場は、
2つ合わせて10台分のスペースしか
ありません。

入り口まで坂を登る途中に
有料の駐車場がありますが、
先にある無料の駐車場が使えなかった場合は
やむを得ませんね。
料金は300円で、
駐車スペースは5台分だそうです。
お金は箱に入れるタイプのもの、とのこと。

バイクの駐車について

バイク専用の駐車スペースは、
設けられていません
でした。
なので、邪魔にならないところに
うまく停めておくしかありません。

私は今回はアーチの先にある駐車場の、
空いたスペースに停めました。
空いていたのは崖側で、
さらに斜面になっており、
停め方に注意が必要でした。
いずれにせよ、こちらの駐車場は
舗装されていないので、
バイクの場合は、アーチの手前の
駐車場のほうが良さそうです。
(私はなぜそこに停めたのか。。)

洒水の滝について

駐車場と滝沢川

洒水の滝は、

日本の名水百選
日本の滝百選
神奈川の景勝50選


に選ばれている名所です。

下から一の滝、二の滝、三の滝とあり、
それぞれ69m、16m、29mで、
計114mもある雄大な滝ですが、
私達がその場で見れるのは
一の滝のみ
のようです。

鎌倉時代に真言宗の僧侶、
文覚(もんがく)上人が、
100日間に及ぶ滝行を行った場所
としても知られています。

2004年の落石事故以来、18年間、
見学ルートが封鎖されていましたが、
2022年に一般解放が再開し、
観瀑台が復活しました。

洒水の滝の洒水は、しゃすいと読み、
仏教用語のひとつ。
洒は注ぐという意味を持ちます。
香木を煎(せん)じて作った「香水」を洒水器に入れ、
散杖(さんじょう)を使い、
道場や供具に撒いて清めます。

ここでいう香水の香りは、
香木からとられたものなので、
今風なオシャレな香水ではなく、
お寺独特の香りのことです。
道場とはお寺の修行の場、
供具は神仏への供物、
またはそのための器具のことになります。

滝口から香木が流れ落ちてきたのか、
滝壺に香木があるのかはわかりませんが、
そういうことではなく、
清める」という意味合いから、
つけられた名前なのかと思います。

いざ、洒水の滝へ

入口にある農産物直売所
滝へ続く坂道

途中、宿がふたつ

文覚荘の案内板
洒水園

ゆったりとした坂をそのまま歩くと
左手にお寺がありました。

景勝時の水かけ地蔵

最勝寺訪問

最勝寺は、先ほど話した
滝行の文覚上人を祀って建てられた
お寺
だそうです。
元々は竹林で、それを刈り取って
作られたとのこと。

なので、ここは真言宗のお寺ですね。

石段を登って、境内へ。

最勝寺

左右に列ぶお地蔵様には、
風車がかけてありました。
きっとお祭りでつけたのかな?と、
はしゃぐ子供達の様子を思い描きます。
実際はどうだかわかりませんが。
よそ者は勝手に夢を描くものですから、
ご容赦いただいて。

賽銭を入れて手を合わせようとしたら、
念仏がカタカナで書かれている紙があり、
そこには財運をあげる念仏も
ありました。
歳の数だけ唱えるようにと
書いてありましたが
途中でいくつめかわからなくなりました。笑

右の広場に行くと舞台があったので、
ここも祭りで使うのかな?などと思いながら、
そのまま寺を出ます。

寺から下る坂道

右手の坂道を下ると、
滝へ向かう川沿いの遊歩道に
合流
します。

やがて静かな川のせせらぎが
優しく迎え入れてくれます。

赤橋と洒水の滝〜赤橋ルート

遊歩道

夏の木漏れ日が差す遊歩道を
滝へ向かって歩きます。
蝉の鳴き声が響き渡る夏の森の中を、
涼しげな滝沢川がゆっくりと流れています。

遊歩道はその川に沿って
滝へ続いていきます。

遊歩道の休憩所
滝沢川

川に降りて素足を浸しながら、
仲睦まじくおにぎりを食べている
ご夫婦?恋人?達がいました。

おだやかな時間に遭遇できました。

赤橋と洒水の滝

滝に目を向けると、川には赤い橋が架かり、
その向こうに洒水の滝が見えます。

進入禁止の案内

土砂崩れのため、この赤橋を
渡ることはできません
でした。
滝壺まで降りて飛沫を受けたかったのですが、
今は叶わないようです。

観瀑台へ続く長い階段

階段脇の幸せダルマ

赤橋ルートを引き返し、
観瀑台へ続く階段
に足をかけます。

滝を見に来た私の体を、
暑さで汗が滝のように流れていて、
なんという皮肉かと可笑しくなりながら
長い階段を登っていきます。

しかし前を行く年配の女性が
ひょいひょいと登っていかれるので、
群馬の山に行った時もそうだったけれど、
足腰の鍛え方が世代で違うのは
やはり事実なんだなと感服
いたしました。

それにしても音を上げるような
段数ではないので、
木と森とわずかな風を感じながら
それを心にあてて、
私も登っていきます。

段数は226

先ほどの赤橋が、
もうこんなに下
にあります。

階段途中から見下ろす赤橋

そしてようやくのぼり切る手前の
私の視界に、

ひらり

と蝶が舞いました。

幻かと思うほど
一瞬で姿を消しました。

そんな蝶を追った視線の向こうに、
その風景は広がっていたのです。

展望台からの眺め

頂上にあるのは、
本当に小さな観瀑台でした。

226段の階段を登った山間の終点。

その頂上からでも
見上げるほどの高さの滝口から、
滝が滝壺へと流れ続けています。

これでまだ一の滝なのだから、
すべてが見れたらどれだけ
圧巻なのでしょうね

ただただ目の前の風景に心を奪われて、
しばらく見入っていました。

その上の二の滝、三の滝が
どうなっているのか
俄然気になるところですが、
直接それを見る術は
今のところないようです。

いつか滝の全てが
見れるようになるといいですね。

水墨画で描く〜洒水の滝

まとめ

今回話したのは、

日曜の朝9時頃に行って、
駐車場はすでにいっぱいでしたが、
それでも、中は混んでいるといった
印象はありませんでした。

ただお店、食堂などは開いていなかった
(帰りに農産物販売所だけ開いていた)ので、
食事や買い物を楽しみたい方は、
もう少し後から訪問することを
おすすめします。

中までバイクで入っていくライダーも
いるみたいですが、
ちょっと違うかなと思いました。
穏やかな景観をエンジンの音で
邪魔しないように、
歩いて散策しましょうね。