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田植えを終えて一安心
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雑節・半夏生は、
七十二候の半夏生から取られました。
七十二候から雑節を作ったのは、
この一つ限り。
とはいえ雑節なので内容は別物。
雑節とは、日本の気候にあわせて
日本独自に作られた暦です。
農作業に寄り添ったものが多く、
この半夏生もそれ同様のものです。
長い梅雨もようやく明ける頃。
雑節・半夏生は田植えを終える目安とされ、
この時期を過ぎて植えた苗は、
秋の収穫までに育たないと
言われていました。
無事田植えを済ませると、
農家では田の神を祀る行事が行われます。
今の時代、大掛かりにそれをやっている
地域も少ないかもしれませんが。
関西地方には、豊作を願って
タコを食べる風習があります。
何本もあるタコの足のごとく
植えた苗が水田にしっかりと根付くように。
そしてあのタコの足にいくつもある
吸盤を稲穂に見立てて、
稲がしっかり実りますようにと。
これは地域によってそれぞれで、
奈良では小麦ともち米で作った餅、
香川ではうどん、福井では鯖など、
独自の風習を持っています。
私の故郷では赤飯でした。
お疲れ様でしたと
母が用意した赤飯を神棚に供えた
初夏の夕暮れ時を思い出します。
同じ名前の違う花〜もう一つの由来
![](https://i2.wp.com/yatsukatoru.com/wp-content/uploads/2021/07/6.jpg?resize=400%2C267&ssl=1)
ちなみにカラスビシャクとは別に
ハンゲショウという花があり、
ちょうどこの「半夏生」の時期に
花を咲かせます。
葉っぱが半分以上白くなる珍しい花で、
そこから半化粧とも呼ばれています。
これも雑節・半夏生の由来の一つです。