豪雪記録が生まれる??一年で一番寒い時期〜立春(りっしゅん)

二十四節気〜立春(りっしゅん)

2月4日から2月17日頃の
二十四節気は、立春です。

大寒が終わると寒の明けといって
一年で一番寒さが厳しいとされる
時候は終わるのですが、
実際はまだまだ寒さが続きます。

立春年内で一番寒気が上がる時期と言われ、
空が荒れたり、
豪雪記録が生まれたりするのも立春の間です。

暦の上では春であり、「春」と名がつくと
気が緩んでしまいがち
ですが、
まだまだ寒さの続く時期です。
気をつけて生活していきましょう。
二十四節気は中国の天候を基準に
作られたものなので、
「何が春だよ」と言っても仕方ないのです。
(七十二候は日本の気候に合わせて
作り変えられたものであり、
このブログではそれを紹介しています)

ただただ小さく吹く風、東風が、
寒さに身を縮める私たちに、
春の夢という小さな希望を、
ほんのり与えてくれているのです。

表も裏も同じ〜「立春大吉」

禅宗の一派、曹洞宗(そうとうしゅう)では、
立春に民家や寺院の軒先に
立春大吉」のお札を貼ります。
「立春大吉」の文字は左右対称ですよね。
留守中に家に侵入してきた鬼が
振り返ってその札の裏側を見て、
あれ?
まだ家に入ってきてなかったのかな?

と勘違いをして
振り返ってそのまま家を出て行ってしまった
(鬼側としては、入り直したという感じ)
という逸話もあるそうです。

洋紙に慣れた現代では
「ん?」って感じかもですが、
昔は紙といえば和紙です。
和紙は裏側に透けますから、
裏側からも「立春大吉」が
見えたというわけですね。
表から見たのと同じ形で。
まあ、それで、もう一回振り返ったら
また家に入っちゃいますけどね。笑

わざわざ繰り返すほど
鬼も暇ではないということですね。

立春の間の3つの七十二候

次の二十四節気は、雨水(うすい)です。