和傘は重い?〜6月11日は傘の日

この傘の日は、梅雨入りにあわせて
日本洋傘振興協議会が定めたものです。

入梅は日本の文化ですが、
これは洋傘がメインの「記念日」です。

日本の和傘の歴史

日本に元々あった傘は、
和傘と呼ばれる、
今普及している洋傘とは
違うものでした。

ナイロンやポリエステルを使った
洋傘とは違い、
防水加工を施した和紙が貼られていて、
骨組みも多く、洋傘と比べて
重量もありました。

時代劇などで和傘を使う時、
一旦下を向けて開いてから
持ち上げてさす様子を
見たことはありませんか?

それはその重さのせいなのです。

そんな和傘は、明治時代頃から
日本に輸入され始めた洋傘に、
一気に遅れをとるようになります。

洋傘は軽くて耐久性もあり、
和傘と比べて
とても使いやすいものでした。

こうして新しい西洋文化を
積極的に受け入れた日本の
「雨の日」の情景
洋傘をさして歩く人達で
彩られるようになったのです。

風情のある雨の町を歩こう

雨の中、カラフルな傘が行き来する様子も
風情を感じさせてくれますし、
時代の流れに追いやられた和傘も、
最近はおしゃれアイテムとして
売られていたりしますね。

使い捨て気分のビニール傘も
それはそれで味はありますが、
お気に入りの傘一つ手に入れて、
雨の中を歩くのも良いものです。