草花が光る朝。朝露はなぜできる?〜七十二候・草露白(くさのつゆしろし)

空気が冷たく感じるようになった朝。
草木の緑色が朝日に照らされ白く光る
そんな朝露はどうやって生まれて、
私達に秋の装い
見せてくれるのでしょうか?

こんにちは。
水墨画アーティストの八束徹です。

9月7日から9月11日頃の七十二候は、
白露初候 草露白(くさのつゆしろし)です。

二十四節気は、白露(はくろ)に変わります。
その白露を3つに分けたうちの1番目(初候)です。

この記事では、その草露白、
今回描いた水墨画

について話していきます。

草花が光る朝。朝露はなぜできる?〜草露白(くさのつゆしろし)

朝露はなぜできるのか?

草露白(くさのつゆしろし)とは、
草に降りた露が白く光るという意味です。

この時期になると、
朝には朝露が草や葉に降るようになります。
草露白は、それが光を受けて
白く光る様子を伝えています。

露とは、気温が下がり、
その地表や物体(ここでは草木)のそばの
空気が露点を越えて
水滴に変わったもの
のことです。

夏も終わりを告げて、
窓を開ければ涼しい風が
流れてくるこの季節。

夏の暑さによるだるさもさることながら、
涼しくなって気分がいいはずのこの時期も、
逆に力が入らなくなりがちです。

気温の変化に油断していると
思わぬところで体調を崩したりします。

続く秋の長雨に夏の汗が流れても、
ちゃんと体を拭いてあたためないと
風邪をひいてしまいますからね。

今一度気持ちをしっかり切り替えて、
体を気遣いながら
次の季節を楽しんでいきましょう。

朝露が降りると晴れ?  

昔からあることわざに、

「朝露が降りると晴れ」
「夜露が多ければ晴れ」

といったものがあります。

これはなぜかというと、
まず、はじめに話した通り、
露が降る原因は、
空気が冷えて露点を下回ることにより、
水蒸気が水滴になるためです。

この「空気が冷える」原因は
夜間放射冷却にあります。

昼に熱を帯びた物体は、 
夜間に熱を放射しています。

それを夜間放射冷却といい、
その夜に、空が雲で覆われていると、
放射された熱は雲に遮られて、
露が降るほどには冷却されません。
逆に雲がなければ
熱は宇宙まで放射されるので、
露が降るほどに
冷却されることになるのです。

雲がないということは、
晴れるということですから、

露が降りたら晴れ

となるわけです。

このことが、そのことわざを
生み出したのです。

こんな原理など、
まだ解明されていなかった時代。
人は自然をよく観察することで
天気を予測し、
暮らしに役立てていたのですね。

水墨画で七十二候を描く〜草露白(くさのつゆしろし

イネ科の葉にしたたる露を描きました。

先隈で、葉を先端から
スッと描いているのですが、
描く前に筆に含んだ墨を
いくらかティッシュで吸い取っているので、
葉の根元のほうがかすれています。

これは二度と同じことはできないんですよね。
これが水墨画の醍醐味でもあります。

その後、したたる露を、
刷毛で描いています。

そこから広がるのは、
朝露落ちる夜明け、秋晴れの空、
早くなる日暮れの物寂しさ、
暗い帰り道の小さな不安。
街に漂うどこかの家の
夕食の支度の匂い。 

近くなる星空、浮かぶ月。

今、幼い日を思い出しながら、
この変わりゆく季節が、
あなたをはにかむ詩人に変えようと
しているのではないでしょうか。

まとめ

今回話したのは、

  • 七十二候・草露白
  • 水墨画で描いた草露白(くさのつゆしろし)

についてでした。

次の七十二候は、
白露次候 鶺鴒鳴(せきれいなく)です。