「神を祀る」の祀(まつ)りが祭りになったのです〜夏祭り

日本人の心に染み込んだ賑やかな夏祭り

初夏の夕暮れ時。
開けっ放しの窓の向こうから、
蝉の鳴き声に混じって、
小さく聞こえてくる祭囃子。

賑やかな場所が苦手な私も、
それを聞くとなんとも
ウズウズしてしまいます。

小さい頃は浴衣を着せてもらい
母の手を握りながら、
もう片手には綿あめを持って、
縁日を回ったりしたものです。

盆踊りの行列、
打ち上がる花火、
けんか腰の山車、
縁日の金魚すくい、

みな、日本人の心に染み込んだ
夏の行事ですね。

神を祀(まつ)る→祭りになりました

祭りとは祀りが語源ですから、
神事が始まりです。

神社でやるのだから
神事に決まっているのですが、
そんなことを堅く考えてるのは
主催側の人ばかりではないでしょうか。

集まった人々が笑い、
楽しんでいることが
神様を祀ることになるのだと思います。

ご立派な神様ならば、
それを一番に望むはずです。

本当に私たちを
守ってくれているのならば。

人間が生み出す神様というもの

神様を生み出してきたのは、
私達、人間です。

今でも新しく生まれ続けています。

この世界には実に多くの
「神様」が存在しています。

そこには立派な神様もいれば、
人の痛みよりも
賽銭箱の中身の方が大切な
「神様」もいますね。

心の貧しい人間が生み出す、神様です。

そんな神様を祀る「祭り」には、
心を奪われないようにしたいものです。

いくら夢を振り撒かれたとしても。