雷が鳴ると梅雨が終わる?青く高い空を待つ〜七十二候・温風至(あつかぜいたる)

梅雨真っ只中、梅雨明けはいつ頃かと、
憂鬱が明けるのを待ちこがれる7月初頭。
夏の風が吹くまであと少し。

実は自然が教えてくれる、
梅雨明けの合図があるのです。

こんにちは。
水墨画アーティストの八束徹です。

7月7日から7月11日頃の七十二候は、
小暑初候 温風至(あつかぜいたる)です。
二十四節気は、小暑(しょうしょ)になります。
その小暑を3つに分けたうちの1番目(初候)です。

この記事では、その温風至、
今回描いた水墨画、

について話していきます。

雷が鳴ると梅雨が終わる?青く高い空を待つ〜温風至(あつかぜいたる)

温風至(あつかぜいたる)とは、
夏の暖かい風が吹いて来るという意味です。

温風と言われると穏やかなイメージですが、
汗ばむ蒸し暑い夏の南風が
吹き始めるということです。
今の感覚だと、「暑風」ですかね。

毎年時期は変わりますが、
だいたいこの頃に梅雨は明けて、
夏の日差しが大地に
降り注ぐようになります。

そんな梅雨明けに吹く暖かい南風を、
白南風(しろはえ)といいます。

ちなみに梅雨のはじまり頃の南風を、
黒南風(くろはえ)、
梅雨の間の激しい南風を
荒南風(あらはえ)といいます。

梅雨前線は北からのオホーツク海高気圧と、
南からの太平洋高気圧が
ぶつかりあって生まれ、
やがて太平洋高気圧が
それを押し上げて北上していきます。
7月中ば頃にオホーツク海高気圧が
他の気流に負けて力を失って、
残った太平洋高気圧による晴天が始まります。

そうして梅雨が終わる頃には、
勢力を増した太平洋低気圧が
梅雨前線に流れ込み、
土砂降りを伴った雷を呼び起こすので、

雷が鳴ると梅雨が終わる

と昔から言われているのです。
雷が梅雨を終わらせるというわけでなく、
梅雨が終わる頃に
雷が鳴るということですね。

梅雨明けはそろそろかと
落ち着かない時期。
灰色の憂鬱な空も悪くはないにしろ、
ずっとおなじでは味気ないですから。

変化を楽しめるのが日本の四季。

今年の梅雨は明けたか、
まだ明けないか。

落ち着かない午後は、
雨音に訪ねてみましょう。 

今年も新しい夏が
あなたを待っています。

水墨画で七十二候を描く〜温風至(あつかぜいたる)

温風至 八束徹画

夏の風に新緑が舞う、
そんな様子を描きました。

まず葉っぱを全体的に散りばめたのですが、
新緑の葉ですから、
かすれさせたりはしないように
筆への墨の含みを確認しながら描きました。
(逆に秋の枯れ葉などは、
墨を減らしたり筆先を割ったりして描きます)

バランスをとりながら、濃墨、中墨、
薄墨と分けて描いています。
その3つを散りばめる感じですね。
薄墨は葉っぱが夏の日差しが反射して
薄く見える姿も表現できます。


夏の風に葉が散る様子は、
秋のそれとは違って、
寂しさを感じさせませんよね。

不思議な話ですが、その答えはきっと、
見上げた木のその向こうの
高い高い空が知っているのでしょう。

まとめ

今回話したのは、

  • 七十二候・温風至
  • 水墨画で描いた温風至(あつかぜいたる)

についてでした。

次の七十二候は、
小暑次候 蓮始開(はすはじめてひらく)です。