こんにちは。
水墨画アーティストの八束徹です。
涼風至(すづかぜいたる)とは、
涼しい風が立ち始めるという意味です。
まだまだ暑さの続く残暑。
残暑とは立秋以降の暑さのことです。
暦の上では秋ですが。。
この記事では、その涼風至、
今回描いた水墨画、
について話していきます。
*8月7日から8月11日頃の七十二候は、
立秋初候 涼風至(すづかぜいたる)です。
二十四節気は、立秋(りっしゅう)に変わります。
その立秋を3つに分けたうちの1番目(初候)です。
目次
七十二候・涼風至(すづかぜいたる)
残暑厳しい中で涼しい風?
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涼しい風が立つ
とはいうものの、
立秋を過ぎて残暑を迎え、
まだまだ暑さが続くこの時期、
どこにそんな風が吹くのか
この時期はまだまだ
そんな感じですよね。
涼しくなるだなんて、
夢を見せるなと
そう言いたくなりそうな
七十二候です。
毎年毎年、ニュースで定番の
「暦の上では〜」は
なんの気休めにもなりません。
しかし実は夏至以降、
日は短くなっていくばかりで、
夕方から夜にかけて少しずつですが、
この時期は気温も下がり始め、
過ごしやすくなってきています。
ほんの少しずつですけどね。
時代の流れ〜涼風はどこに吹く
![](https://yatsukatoru.com/wp-content/uploads/2021/08/4-2.jpg)
気象は年々変わり、
昔とは気温も違いますから、
涼風が吹いてくる時期も
変わってきているかもしれませんが、
夏休みに遊んだ薄暗い帰り道。
聞こえて来るのは、
カラスとヒグラシの鳴き声。
たどり着いた家では、
家族の笑い声が響く。
私の記憶にある情景にも
そんな涼風が
確かに吹いていました。
静かな夕刻、
涼風に揺れる草木、
窓辺の風鈴、カーテン。
今、私とあなたが辿る帰り道に、
涼風は吹いているのか。
あの頃と変わったのは、
季節だけではありませんね。
けれどその癒しは今だってふとしたところに
ちゃんとあるかもしれません。
水墨画で七十二候を描く〜涼風至(すづかぜいたる)
![](https://yatsukatoru.com/wp-content/uploads/2022/08/img_3712.jpg)
今回はトンボを描きました。
とんぼは夏から本当の秋までいますからね。
秋の赤とんぼを思い出せば、
いくらかは「涼風」もここに「至る」かなと。
顔、胸、足などは濃墨、
羽根は薄墨、
尾の部分は、両隈で描き、
模様を付け足しています。
毎日毎日の暑さの中、
クーラーの冷えた風に慣れた体で
自然がもたらす小さな癒しは
見過ごしがちですね。
さて、立秋を迎え、暦上は秋。
こうして秋口の涼しさを
待ち焦がれる私達が
ふと見逃している間も、
季節は変わり続けています。
あなたの暮らしに
寄り添いながら、
今も夏の終わりを少しずつ、
教えてくれているのです。
まとめ
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今回話したのは、
- 七十二候・涼風至(すづかぜいたる)
- 水墨画で描いた涼風至(すづかぜいたる)
についてでした。
次の七十二候は、
立秋次候 寒蝉鳴(ひぐらしなく)です。