悠然とそびえる立石と松|横須賀市観光「秋谷の立石(あきやのたていし)」

愛車のバイクにまたがり、
かながわ景勝50選のひとつ、
神奈川県横須賀市にある、
秋谷の立石(あきやのたていし)を
観に行ってきました。

そびえ立つ立石と松の
コンストラクションが、
素晴らしかったです。
そして夕なずむ空との相性も抜群でした。

この記事では、
秋谷の立石へのアクセス・駐車場、
秋谷の立石の歴史、
秋谷の立石と観光、

について話していきます。

秋谷の立石について

秋谷の立石へのアクセス・駐車場

住所:神奈川県横須賀市秋谷3-5

ナビは立石公園で設定すれば大丈夫です。
ライダー大好き国道134号線沿いにあります。

秋谷の立石周辺の海岸・土手を立石公園として
管理していて、駐車場もそこにあります。
もちろん、バイク駐車場もあります。
トイレもあります。

この駐車場は無料ですが、
混雑していると空きが出るまで
駐車場へ下る坂道で待たされます。

バイク専用駐車場は空いていても
車と同じように順番に進むことになります。

道が狭いため、後ろに車が並んでしまったら
引き返すのは難しいのでご注意ください。

そして待っている間に右手には立石が。

秋谷の立石とは?その歴史

秋谷の立石は、古くから絶景として愛され、
江戸時代には浮世絵にも描かれています。

その海岸は、江戸時代の絵師
歌川広重が描いた、
「相州三浦秋谷の里」でも知られ、
未だ自然の形を残しています。
広重は、東海道五十三次の
日本橋の絵をはじめとして、
たくさんの風景画を残しています。

その絵の通り快晴時には、
立石の向こうに富士山も望めます。

現在では周辺一体を立石公園として整備し、
土手には遊歩道も作られていて、
恋人達のデートスポットにもなっています。

実際にこの日も、手を繋いで土手を降りる
仲睦まじい恋人たちがたくさんいました。

秋谷の立石を愉しむ

離れた砂浜から秋谷の立石を望む

海に向かって駐車場の左右に砂浜があります。

バイクの駐車スペースからすぐなので、
まずは左手の砂浜におりました。

おしゃれなレストランもあります。

砂浜にはバーベキューをしている家族連れや、
寄り添う恋人たち。
ドレスとタキシード姿で、
結婚式用の写真を撮っている
カップルとカメラマンもいました。

波が穏やかに寄せては返します。

防波堤の先には、雄大な海に溶け込んだ
立石と松が見えます。

そこから反対側には抜けられないので、
一旦駐車場に戻り、
駐車場内を抜けて土手へ上がります。

駐車場への入り口を、
歩道を歩いて戻っていく感じです。

遊歩道から秋谷の立石を望む

右手は遊歩道になっていて、
ゆっくり座って観れるベンチが
あちこちにあります。
松の木越しの立石が素晴らしいです。

松の木といえば、すべてぐにゃぐにゃと
ねじれているイメージが強いですが、
成長中に海風にさらされているから、
松はねじれるのです。
山の中の海風の影響を受けない松は、
真っ直ぐに育ちます。
公園やお金持ちの庭などにある松が
ねじれているのは、
人間が縄で引っ張って
人工的にねじったものなのです。

なので、当たり前にあって
見飽きた感もありますが、
海辺のねじれた松は
自然が作った唯一無二の創造物なのです。

そう思えばひとつひとつ
特別に思えてきませんか?
この松も、自然が作り上げた
世界にひとつの芸術品です。

梵天鼻(岩場の岬)から秋谷の立石を愉しむ

遊歩道から岩場の岬に降りれます。
この岬は梵天鼻(ぼんてんばな)と
呼ばれています。

下から見上げる形で、
秋谷の立石を望むことができます。

長い年月をかけて、
波に削られて形を変えてきた岩場が、
そしてこれからも変えていく岩場が、
自然のまま足元に広がります。

波の強さにもよるでしょうが、
特に誰に注意されることもなく
岩場の先端まで行けますので、
足を滑らせて海に落ちないように
お気をつけください。

まあ、せっかく来たんだから先端まで
行ってみたくなるのは
よくわかりますけれども。

夕暮れの秋谷の立石

散策が済んで時計を見ると、
日の入りまではまだ1時間以上あります。
ここに夕日が滲んだらどれだけ美しいのか。

せっかくなので左手の砂浜から
防波堤の下に行き、
座って日没まで待つことにしました。

寄せては返す波と、海鳥。
北へ帰りそびれたのでしょうか。

思いを馳せながら、
時間が過ぎるのを待ちます。

さすがにそれだけじゃ持たないので、
この記事を書いて時間を過ごしました。

気がつけば日が落ちてきていて、
返す波も少し強くなり、
水しぶぎがかかるようになってきました。

あと、少しです。

波で遊ぶ子供達と釣り人。
海を眺めながら寄り添う恋人たち。

防波堤の上には心なしか
人が増えているような気がします。
皆、日没を待っているのか。

しかし暗くなるにつれ人の影は消え、
雲行きが怪しくなり、
せっかくの夕日は灰色の雲の向こうへと
消えていってしまいました。

水平線まで落ちてきてくれていたら、
もっと良かったでしょうね。

腰を上げて、少し肌寒くなった横須賀の街を、
後にしました。

まとめ

今回話したのは、

  • 秋谷の立石へのアクセス・駐車場
  • 秋谷の立石の歴史
  • 秋谷の立石観光
  • 秋谷の立石の美しい夕暮れ

についてでした。

この海岸は天候次第では富士山も見えるし、
水平線に滲む夕日も観れる場所です。

けれどタイミングもありますから、
旅の出会いに損をしたなどと思わずに、
ちゃんと胸に残すことが大切です。

計画通りにならないのが、旅。

私の胸に残ったものは私だけのもので、
あなたの胸に残ったものは、
あなただけのものなのですから。

何と比べる必要もないのです。