雑草とはどの草木?雑草という名の草はない〜七十二候・草木萌動(そうもくめばえいずる)

春の雨が土をうるおわせると、
その土の下から小さな草木の芽が
顔を出します。
雑草と呼ばれる草木も、
新しく生まれてくる命。

果たして雑草とは、
どの草木のことを言うのでしょう。

こんにちは。
水墨画アーティストの八束徹です。

2月28日から3月4日頃の七十二候は、
雨水末候・草木萌動(そうもくめばえいずる)です。
二十四節気では雨水(うすい)
その雨水を3つに分けたうちの3番目(末候)です。

この記事では、その草木萌動、
そして今回描いた水墨画、

について話していきます。


雑草とはどの草木?雑草という名の草はない〜草木萌動(そうもくめばえいずる)

新しく生まれ来る春の草達

草木萌動(そうもくめばえいずる)とは、
草木が芽吹き始めるという意味です。

雨水の春の雨で柔らいだ土に陽がそそぎ、
新芽がゆっくりと顔を出し始めます。

春は多くのものが生まれる季節。

今回の七十二候は
そんな草木の芽生えがテーマになっています。

恵みの雨に濡れながら空を見上げる新芽が、
湿った地面を彩ります。
一斉に緑に変わる山肌は美しいですよね。
生まれてくる新緑達が、
無邪気に笑いあっているかのようです。

雑草という名の草はない

しかし山を降りて、街へ出ると、
舗道の端っこでアスファルトを割って
よいしょよいしょと芽を出した緑は、
時に「雑草」とひとまとめにして扱われ、
無造作に引っこ抜かれたり
除草剤を撒かれたりします。

美しく見える環境であれば、大切に扱い、
汚く見える環境であれば、ゴミ扱い。

それが一般的な、
人間の下す判断」なのですよね。

整備された公園の花壇では、
人に撒かれた種以外は邪魔者です。
まさに人間社会のようですね。

雑草なんて名前の草はなく、
それぞれにもれなく美しさがある


なんて言うと、誰かが、
おいおいそれは綺麗事だと言うでしょう。
しかし、逆に
「それが世の中だ。」という主張も、
それはそれで綺麗事なのです。

さあ、どっちの綺麗事をとるか。
どうしたものか。

白黒は自分の中でつけるもの。

正解はありません。

ならば 私もあなたも、
惑わされない美しい花を
この世界に咲かせてやりましょう。

この新しい春に向かって。

水墨画で七十二候を描く〜草木萌動(そうもくめばえいずる)

今回は、アスファルトを割って芽生えた
「雑草」を描きました。

雑草のはっきりとした定義はないそうです。

農作の邪魔だったり、外観を損ねたりして、
人間にとって邪魔だと感じるものが
雑草と呼ばれます。

私も人なので、それは人の勝手が過ぎるとか
綺麗事を言うつもりはありません。

ただ、わけもわからずに草むしりの
手伝いをして褒められて
喜んでいた無邪気な頃のままではないし、
排除されるその「雑草」が、
時々生き方の不器用な人に
見えてしまうことがあるというだけです。

表面をならしてコンクリートでも敷けば、

「なんと世界は美しいのか」

という目線しか持たない人が
いるという話です。

まとめ

今回話したのは、

  • 七十二候・草木萌動(そうもくめばえいずる)
  • 水墨画で描いた「草木萌動」

についてでした。

次の七十二候は、
啓蟄初候 蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)です。

二十四節気が、啓蟄に変わります。