七草粥に欠かせない野草セリ。ドクゼリにはご注意を〜七十二候・芹乃栄(せりすなわちさかう)

こんにちは。
水墨画アーティストの八束徹です。

春の七草のひとつに数えられ、
七草粥の材料にもなっているセリ。
野生種を摘むには、
専門的な知識が絶対に必要なのです。

1月5日から1月9日頃の七十二候は、
小寒初候 芹乃栄(せりすなわちさかう)です。
二十四節気は、小寒(しょうかん)に変わります。
その小寒を3つに分けたうちの1番目(初候)です。

この記事では、その芹乃栄、
二十四節気・小寒、
そして今回描いたのは水墨画、

について話していきます。

七草粥に欠かせない野草セリ。ドクゼリにはご注意を〜芹乃栄(せりすなわちさかう)

セリはなぜ七草粥に選ばれたのか

芹乃栄(せりすなわちさかう)とは、
芹(セリ)がよく生育するという意味です。

この時期になると、川辺や
水田の畦道などの湿地に、
セリの繁殖が目立つようになります。

セリは春の七草のひとつで、
独特の強い香りを放つ多年性の野草です。  
 
(春の七草についてはこちらの記事も
ご参考ください。🔻)

多年性植物とは、数年に亘り
繁殖した姿を見せていたり、
根が生き続けている植物のこと。

名前の由来は、一箇所で競り合いながら
成長するからセリだそうです。

セリはその独特な香りが薬効となり、
胃を丈夫にしたり、解熱を施したりします。
七草粥は、正月過ぎの1月7日に、
正月料理で疲れた胃を休めたり、
その年の無病息災を願って食べるものです。
その薬効からも、セリが春の七草に
数えられる理由がわかりますね。

そういった経緯から、野生種だけではなく
人の手による栽培もされていて、
そちらは香りも強くなく、
食べやすくなっているとのこと。

今頃は、七草粥セットとして、
スーパーなどで他の野菜とともに
売りに出されていることでしょう。

要注意!似て非なる毒草ドクゼリ

日本三大有毒植物のひとつに、
ドクゼリがあります。
またの名をオオゼリ。

形もセリよりおおきめで、
知識があれば見分けはつくのですが、
間違えて摘んでしまったら大変です。
ドクゼリの毒は皮膚からでも侵入しやすく、
中毒にかかると、下痢、目眩、痙攣、
呼吸困難、意識障害などを引き起こし、
最悪、命に関わります。

なので、野生のものは摘まずに、
お店で売っているものを買うのが無難です。
無病息災を祝うどころでは
なくなってしまいますからね。

寒の入りを知らせる〜二十四節気・小寒

寒さが厳しくなる「寒」の時期、
その始まりの日を、寒の入りといいます。
小寒になれば、寒の入りです。

「寒」は、次の二十四節気・大寒までを
含めたもので、小寒はその前半になります。

いよいよ一年で一番、
冬の寒さが厳しくなる季節の始まりです。
寒さ対策を万全にして
乗り切っていきましょう。

寒中見舞いは、この「寒」の間
(小寒から大寒の間)に届けるもので、
それ以降は余寒見舞いとなります。

1/7の七草粥を基準にすれば
覚えやすいと思いますが、
1/1から1/7までを松の内といい、
年賀状もその日までに届けるもの。
(松の内の期間は地域によって違いますが、
年賀状は上記が基準です)
出しそびれなどの場合は、
年賀はがきではなく普通の官製はがきで、
寒中見舞いとして送るのが
通例となっています。

どちらにせよ、お礼は
メールや電話では済まさずに、
こちらも同様にはがきを用意して
お返しするほうが、
お互いの気持ちがもっと、
暖まるかもしれませんね。

水墨画で七十二候を描く〜芹乃栄(せりすなわちさかう)

セリもその他の野草同様に、
綺麗な花を咲かせます。
そんなセリの花の時期は7月。

季節は合いませんが、
今回はセリの花を描きました。

根白草とも呼ばれるセリ。

その花言葉は、

貧しくても高潔。
清廉潔白。

美しい白い花をそこかしこに
咲かせることから、
そんな花言葉がつけられました。

そして意外と多い、
白い小さな花を咲かせる野草。
セリの花もそのうちの一つ。
はっきりセリだとわかるように描くのは
難しいところですが、

そこは雰囲気重視です。
葉っぱの特徴も見分けながら
描いていきます。

夏を彩る真っ白な高潔の花。
寒さに身を縮めるこの冬に
あの夏の日差しを
思い出してみませんか。

暗い気持ちが少し
晴れるかもしれません。

まとめ

今回話したのは、

  • 七十二候・芹乃栄
  • 二十四節気・小寒
  • 水墨画で描いた芹乃栄(せりすなわちさかう)

についてでした。

次の七十二候は、
小寒次候 水泉動(しみずあたたかをふくむ)です。