こんにちは。水墨画の八束徹です。
水墨画は、墨で和紙に描いた時の
「効果」を利用して描かれています。
その効果も含めての水墨画なので、
やはり和紙は必要になってきます。
果たしてその効果とは??
この記事では、
和紙だから起きる4つの効果、
和紙の歴史、
水墨画というジャンルについて、
話していきます。
(*ここでは書や絵を描くための紙を、
「和紙」と呼んで説明しています。
他の和紙については
以下の記事も参考にしてください。)
目次
なぜ和紙を使うのか〜 和紙だから起きる4つの効果

水墨画は和紙に描くことで起きる
4つの効果を利用して描いていきます。
その4つの効果とは、
冴え、かすれ、にじみ、ぼかし、です。
▶︎【5つの必修技法】水墨画を描くために必須のテクニック
にじみのほとんどない和紙もあり、
それに描く水墨画もありますが、
その際も当然、ちゃんと技法があります。
いくら道具を揃えても
こういった技を使い描いていかないと、
ちゃんとした水墨画にはなりません。
墨を使う必要すらないような、
ただの白黒の絵が出来上がるだけです。
それはどんなに上手でも、
何億円で売れても、
水墨画ではなく、白黒の絵なのです。
和紙は水墨画とともにある

水墨画は中国で生まれ、
唐紙と呼ばれる中国生まれの紙に
描かれていました。
その唐紙に習って日本で作られ始めたのが、
和紙です。
水墨画や書も同じく、
中国から日本に渡ってきたものです。
なので唐紙も和紙も、
上記の 4つの効果が起きるということです。
今現在、”紙”として認識されている洋紙の
本格的な普及は明治時代になってからです。
それまで人々の生活に根差していた紙は
和紙であり、その中で、水墨画は発展してきました。
墨と筆と硯と和紙(文房四宝)で、
先人達が素晴らしい絵を描き残しながら、
「水墨画」というジャンルを
作り上げてきたのです。
当時、和紙しかなかったからこそ、
水墨画の技法が生まれたのです。
たとえば、水墨画は基本、
重ね塗りはしません。
和紙はそれをやると絵が汚くなるからです。
だからこそ生まれてきた技があり、
それが水墨画の美しさに
つながっているのです。
水墨画というジャンルの絵を描くということ

和紙を使っていなくても、
今回話した効果や水墨画の技法を
使っていなくても、
素晴らしい絵を描かれる作家さんは
たくさんいます。
絵が良いかどうか、
買いたいかどうか、
それを決めるのは、
絵のジャンルや技法
などの作家側のこだわりではなく、
その絵を見たあなたの心です。
ならば、
そうやって人を感動させているなら
それでいいじゃないか
と言いたいところかもしれませんが、
それを言ったら絵のジャンル自体が
意味を失います。
水墨画だからこそできる技法と
その技法が魅せる奥深さがあり、
水墨画だからこそできる
人の惹きつけ方があるのです。
それを追求するのが「水墨画家」です。
水墨画は和紙に描く
これはそのために欠かせない
大事なことのひとつなのです。
まとめ
今回話したのは、
- 和紙を選ぶ理由と4つの効果
- 和紙の歴史
- 水墨画というジャンルについて
でした。
水墨画にしかない美しさをあなたに届けます。



