そんなことで死ぬな|散文詩

学校では狭い視野しか育たない

正直、私は、学校とかでは、
あいつ、暗いとか、とっつきにくいとか、
ちょっと距離を置かれていた。

すると同調圧力により近寄ってくる人は
ほとんどいなくて、
そんな中で私と友達でいてくれた友人には
感謝してるし、強いなと思う。

とにかくそんな感じだったので、
誰も何もわかってくれない、という
周りに対するどろどろした感情は
とてつもないものだった。

けどそれは、それだって
自分の狭い視点から
世界を見ていたに過ぎない。

喧嘩を売ってくるような奴も、
実は妙なことで傷ついていたり
人を蔑むような目をしてくる奴も
ひどい相手に惚れて振り回されていたり、
その相手も実は何か痛みを抱えていたり、

大人になると、
ああ、あいつは
威勢が良かっただけで、意外と
メンタル弱かったんだなと知るようになる。

ケンカでは勝てなくても、
私はそいつが傷ついているその理由で、
死にたくはならない。

バカなんだなと思うし、
それを見抜けなかった私も
バカだったんだなと思う。

しかしそもそもどうしようもない現実として、
学校なんかじゃ狭い視野しか育たない。

あそこは、社会人一年生を
「先生」にしてしまう世界だ。
いじめられたことのない先生方は、

楽しい楽しい学校生活
嗚呼、青春

を基準に道を説く。

自分はどこまで行っても自分。それを誇れ。

私は、今でも浮くのは変わらない。
変わり者扱いされるのも同じ。

けど、今はなんとも思っていない。

こんな感じだからあの絵が生まれ、
あの歌が生まれてくる。
それを誇りに思ってるのもそうだけれど、

それとは別で、
そのことに対してこっちが

逆に相手にしなかったり、
無視したり、
思うように気にしなかったり
「傷つかなかったり」すると、

逆に相手が傷ついたりするからだ。

怒り、負けたくない、
お前とは違う、
馬鹿にすんな、

そんな感じで怒り始める。

この感情も傷つくということと同じ。
この手の苛立ちは、自傷。
その人間の持つ「弱虫」がやっていること。

そしてまた仲間を募り、
ちんけな徒党を組む。

そしてひと安心、となる。

意識しなくてもそれが見える。

それは子供の時に、

クラスでひとりぼっち、

の経験から学んだことです。

で、もちろん私の中にもまだまだ
違う種類ですが「弱虫」はいますので、
特別強い人間になったとか、
そういうことを言いたいわけでは
ありませんので、
悪しからず。

クラスみんな仲良く

とか言うじゃないですか。
あれはうすっぺらい理想論で本当は、

好きな奴らだけで仲良く

が正解の場合が多い。
私が子供の時も、私はそのみんなには
入っていなかった。

実際問題、好きな奴らだけで仲良く
が、
正しい。
それでいいのだが、

ただその理想論を仰々しく語る人が
そんな環境の中で、
私は大嫌いになった。

そのおかげで、

人に強制をしなくなった。

仲間だろ?
友達じゃん!
とか、言わなくなりました。
言われると、だからなんなの?と
思うようになりました。

だって本当にそんな絆がある人は、
そんな悪寒が走るようなこと、
言ってこないもの。
まあ、絆どうこう以前に、
思慮深い人はあまり言わないと思う。

最終的に、

こういう人間に成長できて良かった

と、年を重ねて思えるようになったので、
私の(バカにされてきた)個性にも、
若い日々の苦悩にも感謝している。

だから、まあ、よく聞き覚えのある
陳腐なセリフだけど、
そう

生きていて良かった

というところに辿り着く。

生きろ!その敗北は勝利を待っている

ひとりぼっちを知らないと、
人間のレベルは上がらない。

だからもしあなたが、
似た環境をくぐり抜けてきたならば、
レベルアップしているということだ。

しかしもしあなたが、
今まさにその状況ならば、
どんな手を使っても、
どんな卑怯な手を使っても、
(ずるいだなんだは洗脳だ。
くだらない正義だ。
生き延びるためならそんなものは
無駄な足枷でしかない)
そこを乗り切り、
もしくは逃げ切り、
生き延びてください。

今は他人の痛みなど
知ったことじゃないだろうし、
今はそれでいい。
知ることなんかない。
殴られたら痛いのを知っていて
(戦意のない)相手を殴る時点で、
自分がされたら嫌なことを相手にする時点で、
そいつらは猿以下の脳みそしか
持っていない。
そんな奴の人生の苦しみなんか
気にすることはない。
こっちがされたことと比べて、
つまんねえことで泣いてんだなと
そう思うくらいでいい、今は。

とにかく逃げ切り、
そしてそいつらより先に痛みを「知り」、
その学びは強みになることを知り、
視点を変えることを学び、
思慮深さを学び、
社会を広く深く学び、

そいつらのおかげで、
つまらない大人にならずに済んだと
感謝できるくらいまで
生き延びてやれ。