昼間、車で外を走っていると、
ひとりぼっちで学校から帰る小さい子供を
よく見かける。
今日もこんな雨の中を急ぐわけでもなく、
先を急ぐ大人達に追い越されながら
とぼとぼと歩いている。
小さい頃、いじめられたり、
学校に馴染めなかったりで、
とぼとぼと自宅へ向かっていた自分とダブり、
勝手に胸が痛くなる。
そういうフィルターで
見てしまうんです。
そんなのはきっと私の勘違いで、
実はあの子はなんてことはないのだと
そうあってくれと自分に言い聞かせる。
考え過ぎだろう。
きっとそうだ。
この雨の中を私は今更
濡れたままでかまいやしないが、
あの子のために今、
パレードが続いているのだ。
街はパレード。
色とりどりの傘が街を彩って、
楽しい明日へあの子を導いているのだ。