初心者ライダーのバイクの出発前点検〜出発前にやるべき9つの項目

出発前の点検は、当然
教習所で教わることですが、
卒検で緊張しながらやったのは、
検定に受かるためだけではなく、
事故や故障を防ぐためですよね。

それがだんだん乗りなれてくると
おろそかになっていきます。
もちろん、
欠かさずやっている人もいると思います。

なにしろ、故障や事故に
つながることですから、
常に頭に置いておくべく、
反省も兼ねて、
もう一度復習することにしました。

タイヤの点検、チェーンの点検、エンジンオイル、
冷却液、ブレーキオイル、ガソリン、電気系統、
レバー、ブレーキ、ミラー位置の確認まで、

並べると結構ある気がしますよね。
めんどくさいなあと思ってしまいそうですが、
毎日習慣になっている、
朝起きて顔を洗って歯を磨いて朝食をとって
電車や車で仕事や学校に
行くまでのことを並べたと思えば、
さほどではないと思います。

それだっていつもやっていることですしね。

1.タイヤの点検

空気圧

空気圧は基準値を満たしているか。
空気圧の数値は車体に記載されています。
私は空気圧計を持っていないので、
スタンドでガソリンを入れる際に借りて
こまめにチェックしていました。
その都度、タイヤを指で押すようにして、
感覚でなんとなくわかるようにしていきました。

長距離のツーリング前、
ツーリング後などは、
特に要チェックですね。

異物チェック

すぐ取れないような異物が
溝に挟まっていないか。
釘などが刺さっていないか。
刺さっていたら無理に抜かず、
バイクショップに相談を。

溝のチェック

溝が減っていないか。
バイクのタイヤ溝に必要な深さは
0.8mm以上です。
それに届く頃には
スリップサインも出てきます。

そうなれば即交換が必要です。

2.チェーンの点検

チェーンの張り、油分を確認します。
この作業は
洗車とワンセットの項目でもあるので、
こまめに洗車をしていれば
問題ないかとは思いますが、
その都度、気にかけるようにしています。

3.エンジンオイルの点検

ロワー(下の)ラインと
アッパー(上の)ラインの
間まで入っているかどうか。
ロワーラインにかかる頃には、
色もドス黒くなり、
オイルに必要な粘度も
なくなっていると思いますので、
これも即交換が必要です。

写真は、交換の必要な状態です。

4.冷却液の点検

SRV250は空冷エンジンですが、
水冷エンジンの場合は、
ラジエーターの冷却液の点検も必要です。
基準値を下回るとオーバーヒートに繋がります。

5.ブレーキオイルの点検

油圧のためのオイルですので、
ブレーキオイルが減っているということは、
ブレーキパッドの摩耗が考えられます。

その場合はすぐにバイクショップに相談ですね。

6.ガソリンの残量

ガソリンがなくてはバイクは走りません。
ガソリンメーターがないバイクの場合は、
トリップメーターを活用します。

手動で走行距離をゼロにできるメーターです。

ガソリンを満タンにしたらそれをゼロにし、
タンクのキャップをあけて残量を確認、
減ってきたらバイクを揺らして
チャプチャプして残量を確認しながら、
メーターがどのくらい進むまで
ガソリンが持つのかを見極めていきます。

初めてのバイクだったので最初は不安でしたが、
やってるうちに楽しくなりました。

バイクに愛着が湧きます。

7.電気系統の6つの点検

キルスイッチ

オフになっていると、エンジンはかかりません。
何かの際にオフにしてしまう
可能性もありますので、
常に気にするようにしています。

ヘッドライト

バイクは通常、昼夜関係なく
ヘッドライトを点灯させているので、
暗くなってきた時にようやく気づく、
なんてこともあり得ます。

当たり前ですけど、夜間につけていないと
お巡りさんに捕まります。

それ以前に、夜間の無点灯は危険です。
自転車でもライトを点けていないと
来たかどうかわかりづらいですよね。
バイクはあれ以上のスピードで
走るわけですから。

周囲に認識してもらうためにも、
ヘッドライトの確認は大切です。

同様に、ハイビームも確認します。

ウィンカー

前後、左右、しっかりと確認します。
ウィンカーがつかないと、
周囲の車や歩行者も、
このライダーはどうしたいのかを
判断できません。
車で後ろを走っていて、
このバイクはまっすぐ行くのかと思っていたら、
急に車線変更したり、してきたり。
これでは追突の危険度があがってしまいます。

歩行者も、車やバイクのウィンカーを
確認しながら横断歩道を渡ったりします。

意思表示は大切です。

ハザードランプ

駐停車する際、後ろを走る車やバイク、
ロードバイクなどに
停まるよと知らせる為の
これも大切な意思表示です。

テールランプ/ブレーキランプ

常に点いているのがテールランプ。
ブレーキを踏むと
もっと明るくなるのがブレーキランプです。

バイクは通常同じところにあります。

後ろを走る車両は、前を走る車両の
ブレーキランプの点灯を見て
それに合わせてスピードを落としたりします。
なので、ブレーキランプが付かない状態で
スピードを落とされるのは
結構怖かったりします。

ただでさえ、前をバイクが走っていると、
車の運転手は気を使いますので、
点灯しない状態での走行は避けるべきです。

電気系統は、ほとんどが周囲の車両、
歩行者への大切な意思表示につながります。

事故らなければいい。
お巡りさんに捕まらなければいい。

そういう気持ちは持つべきではありませんね。

インジケーターの点灯の点検

バイクによって違いますが、
ニュートラルやウィンカー、
ハザード、ハイビームなど、
使用の際にインジケーターランプが点くものは、
それぞれ点灯するか確認しましょう。

運転の手助けをしてくれる機能です。

8.レバー、フットブレーキの点検

ブレーキレバー、クラッチレバーともに
握った時の感覚、
遊びはいつも通りかを確認します。

特にブレーキレバーが、握り切った時に
グリップにくっついてしまうようであれば、
調整が必要です。
自分でやるのが難しい場合は
バイクショップに相談を。

そしてフットブレーキを踏んだ
感触に変化はないか。

これも違和感があれば
バイクショップに相談をしましょう。


フロントのブレーキレバーとフットブレーキの確認は、
ライトの確認時に一緒にできます。

9.バックミラー位置の調整

肩が1/3くらい写る状態にし、
後ろも見えるようにします。

工具がなくても動かせますので、
しっかり確認して
調整したいところです。

例えば、車線変更の際などに、
後ろから来る車両がミラー越しに
見えなければ意味がありません。

目視は一瞬です。
ずっと目視をしてたら、
前方不注意で大惨事を招きます。

まとめ

おさらいすると、

  • タイヤの点検
  • 空気圧チェック
  • チェーンの点検
  • エンジンオイルの点検
  • 冷却液の点検
  • ブレーキオイルの点検
  • ガソリンの残量
  • 電気系統の点検
  • レバー、クラッチ、フットブレーキの点検
  • バックミラーの位置の点検

です。

早く走り出したいのに、
出発前の点検なんていちいち
面倒だというのもわかりますが、
電気系統やミラーの確認などは、
慣れてくれば、
バイクにまたがったまま
ライトに手をかざしたりしながら
パパッと済ませられます。

洗車のついでにできることもありますね。

ライダーが走る公道は
ライダーだけのものではなく、
みんなで走るものです。

故障したまま、意思表示ができていない状態では、
周囲の車両や歩行者に迷惑ですし、
なにより危険度が大きく膨れあがります。

毎回しっかり点検をして出発し、
公道では周囲にしっかりと
意思表示をしながら、
少しでも悲しい事故を回避し、
それぞれが気持ちよく走れるように
初心を忘れず、
楽しいバイクライフを
満喫していけたらと思っています。

こんなに気持ちのいい
素晴らしい乗り物を手に入れたのですから。