私のこと

八束徹の写真

八束徹(やつかとおる)|水墨画家

早朝、静寂の中で、
毎日筆を握っています。

福島県喜多方市生まれ。
雪を被る飯豊連峰と、
書道家の祖父の墨の匂いに
囲まれて育ちました。

上京後、働きながら音楽を続け、
ギターを弾き、孤独な歌を歌いました。
しかし、満たされないものがありました。

40歳を過ぎてから水墨画を始め、
我が原風景に触れ、
墨は帰る場所となりました。

師: 小林東雲

2019年 アジア創造美術展 入選、特別賞受賞
2019年 ケチケメート(ハンガリー)での展示
2020〜2023年 美は国境を越えて 連続入選、各賞受賞
2024年 merry’s バレンタインイベントへの水墨画イラスト提供
2024年 個展開催

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継続的なご依頼
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毎年干支の絵を依頼してくださるカフェ
CDジャケットを毎回描かせていただく音楽家
10年以上のお付き合いのお客様
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神奈川県在住。

昔紡いだ歌が、
残り全てを語っています。

ああフィリカ 隠せない痛みを包み込んでよ
君を思い出すために費やした時間も全て
ああフィリカ 眠れない夜を振り払ってよ
そしてあの朝の光のなかへ僕を連れて行ってよ

爪は欠け指はひび割れ 身を守るコートさえ持たず
ブーツは雪に埋もれ足を取られ 歩くことができなくなっても
僕はもう知ってしまった このかじかんだ手と運で
捨て去ることも守ることも生きることも すべては個人の自由だった

降り積もる雪が足跡を消してく
結局探し物の途中で起こった ほんの些細な出来事でしかなかった

ああフィリカ 隠せない痛みを包み込んでよ
君を思い出すために費やした時間も全て
ああフィリカ 眠れない夜を振り払ってよ
そしてあの朝の光のなかへ僕を連れて行ってよ

錆びついたドアに鍵をかけるために 支払う代償は大きい
凍てつく風から逃れるためには 何かもう一つ教訓が必要だった
君はもうとっくに知っているだろう 僕らが見ていた夢は
壊れかけた街灯のあかりみたいに 頼りなくなってしまった

手を貸してよ もう一度だけもう少しだけ
僕は彷徨い歩き疲れ切って ひとりぼっちを思い知らされたんだから

ああフィリカ 隠せない痛みを包み込んでよ
君を思い出すために費やした時間も全て
ああフィリカ 眠れない夜を振り払ってよ
そしてあの朝の光のなかへ僕を連れて行ってよ

列車は警笛を鳴らしながら 暗いトンネルへと入ってゆく
すれ違う人もない銀色の街には 静けさだけが漂っている
誰の心にも届かない暗闇を 僕もまた持っているよ
凛として耳を澄ましながら 僕はこの長い道のりをゆくよ

いつか約束の窓辺へとたどり着くつもりさ
君には似合わない摩天楼の空の下 僕は今でも夢中で歌っているんだよ

ああフィリカ 隠せない痛みを包み込んでよ
君を思い出すために費やした時間も全て
ああフィリカ 眠れない夜を振り払ってよ
きっとあの朝の光のなかへ君を連れて行くから

八束徹の写真