旅の情景〜不惑の水墨画ライダー

旅の情景を求めて〜なぜ40歳を過ぎてバイクに

2019年の11月にバイク乗りになりました。

不惑(40歳)を過ぎ、
ある時ふっと決意して、
自動二輪の免許を取得したのです。

なぜ40歳を過ぎてからバイクに乗り出したのか。

ひとつは、若い頃の憧れを
形にしたくなったこと、
もうひとつは、
それを旅へつなげたいという想い、

そしてなによりも
その旅で見つけた情景を、
絵に描いていくためです。

そもそも40歳を過ぎるまで、休みの日は
昼からのんだくれるような人生を
歩んできた私には
公道に出るという選択肢自体、
ないと思っていました。

旅なら、酔っ払いながら
電車でまわればいいじゃないか、と。
(もちろんその夢も捨ててはいませんが)
そういう考え方でしたし。

自分のスタイルを通す生き方

私が中古で手にしたバイクは、
srv250 4DNです。
このバイクが発売され出したのは
1991年で、まだ私が高校生のころ。

あの頃はバイクといえば、
暴走族や、不良のアイテム
といったイメージが強かった時代です。

当時から大勢で行動するのが
苦手だった私のバイクへの憧れは、
そういった「不良」であることではなく
「独り」で黙々と走る群れない背中。

そんなスタイルのライダーでした。

大勢でたむろして
周りを威圧するためにでかい声を出し
無用にアクセルを吹かし、
道に唾を吐くのではなく。

もちろん、当時もライダーがみんな
そうだったわけではなかったでしょうし、

いつもいつも必ず一人で
走りたいわけでもないですけれど。

それ以来、バイクへの興味は
薄れていたのですが、
歳月へ経て、時代の移り変わりや、
旅への憧れ、
いろんな風景画を描きたい、

などが積み重なり、
急にその憧れがよみがえったのでした。

諦めなければ見える景色がある

教習所には私と同じように、
年齢を重ねてから免許取得に
きているような方も
結構いらっしゃったと思います。

いつ始めて、いつ夢を見ようが
皆、自由なのだと勝手に嬉しくなったものです。

教習中は、失敗をするたびに
やっぱりやめようかな
向いてないんじゃないかな
と何度もネガティブになったものですが、
諦めなければ見える景色があることを
たかだかバイクの免許かもしれませんが、
努力した自分が自分に教えてくれました。

これはいろんな場面に
当てはまることですよね。

そのネガティブは、
バイクを購入した後も
しばらく続きましたが
怖がりつつも運転に慣れてくると、
やがて運転するのが
楽しくなっていきました。

バイクは最高の風とエンジンの音を
私達に与えてくれます。
ガソリンと体力さえ持てば、
どこまででも走っていける
走っていきたいと
そんな気持ちにさせてくれるのです。

なんでもそうですが、
出発を足止めするものは、
帰り道への憂鬱です。
私にとってバイクは、
それすら忘れさせてくれるのです。
人生自体には帰り道などないんですけどね。

これは絵を描くことにも通じることです。

そして夢は膨らんでいく

最後の目的はやはり、
バイクで出かけた先で見た情景を、
絵に描いて残すことです。

それなら車のほうがと言われたりしましたが、
孤独に寄り添うには、
やはりバイク一択です。

それに風を直接感じるほうが、
自然の景色をより強く
感じることができるんです。

このブログでは、
そんなツーリング先を描いた絵や、
旅の記録などについても書いています。

いつかその一人旅を描いた絵を集めて、
個展を開きたいと思っています。

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