【孤独の歌】自作の歌詞とその背景を綴る第12話〜12月の疾風
都会の乾いた風が吹き抜ける3つの物語 それは出だしの歌詞の通りで、暮れも押し迫った12月の夜のこと。 地下鉄の冷たい風に押し出されるように階段を登り、出口を抜けたところで目に入った、クリスマスケーキを持って環状7号線沿い…
水墨画アーティスト八束徹 公式ウェブサイト
都会の乾いた風が吹き抜ける3つの物語 それは出だしの歌詞の通りで、暮れも押し迫った12月の夜のこと。 地下鉄の冷たい風に押し出されるように階段を登り、出口を抜けたところで目に入った、クリスマスケーキを持って環状7号線沿い…
Hard Times In Tokyo Town 東京に出てきた頃、私はボブ・ディランに傾倒していました。 ほとんど毎日、彼の歌ばかり聴いていました。 高校生の時にNHKで放送していたボブディランの30周年記念コンサート…
故郷から届いた一通の手紙 月いちのライブ活動を始めてしばらくした頃、中学生時代に仲の良かった女性から、電話がありました。 バスケ部の試合で知り合った他校の女子です。 一応中学生時代はバスケ部でした。先輩に強引に勧誘されて…
ようやく踏み出した一歩と、あの日の信念 18歳で東京へ出て来て、3度目の夏。 とうに20歳を過ぎていた私は、ようやくライブハウスのオーディションを得て、ライブ活動を始めました。 そのライブ会場が、その後長く出演することに…
たった一度だけライブに来てくれた父 この歌を書いた20歳の頃に住んでいたアパートは、環状7号線、いわゆる大きな国道沿いにあり、夜中でもトラックがガンガン走り続けていました。 私は免許は持っていましたが、東京は電車もあるし…
今、現在、夜は絵を描きつつ、昼は運送会社でお世話になっております。 そこでは安全靴着用が義務になっています。 安全靴といえど、今はいろんな種類のものがありますから、やはり多少はオシャレはしたいものです。気に入ったものを見…
ウイスキーと受話器の向こうの友の夢 高校卒業を機に故郷で別れた友人とは、上京後も、よく電話で話していました。 彼も故郷を離れていました。 私といえば、会社をやめて、バイトで食いつなぐ日々。 絵が音楽か。 この時はもう、音…
卑屈な心で甘い夢を手探りした夜 18歳で上京して過ごした半年間の会社員生活。 その生活で得たものは、新しい友人と酒の飲み方でした。とにかく新しい生活に浮かれていた私は、週末になると(週末に限らず)、 池袋に行こう渋谷に行…
生まれ変われる気がした、都会での新生活 東京に出て来たばかりの私は、 本当によく喋りました。うるさいくらい喋りました。 「大嫌いだった田舎から解放された」「地獄のようだった学校生活から解放された」 そんな思いが、私を必要…
「東京に行く」〜支えてくれた友人との別れ つまらなくて仕方なかった高校時代。 友達付き合いみたいなものにも冷めてしまっていた私は、中学の頃までの友人達とも縁がなくなっていました。そりゃそうです。嫌われ者でしたからね。近づ…