群れを離れて、自分の道を歩く

正解のない世界で、自分のアートを探す

あんなふうに描けたらかっこいい。
あの人みたいに歌えたらかっこいい。

そんな、初めから用意された
誰かの答えではなく、
私は自分の問いを生きることを
決めました。

教科書の中にあるのは、誰かの答え

学校の授業で、私たちはこう教わりました。

「この問題を解きなさい」と。

その問題には、すでに
答えが用意されていて、
その答えにたどり着ける人間に
なりなさいと育てられた。
でも、そこに“アートの真実”はありません。

そこにあるのは──
問題を作った人の「答え」だけです。

学校に限らず、会社に限らず、
憧れのあの人の答えも、
”あなたの答えではありません”

鉛筆を捨てて、絵筆を持った人たち

教科書の外に出た人たちは気づいたんです。

問題を解く鉛筆を、
その解答を出すための思考を──
絵筆やギターに持ち変えたほうが、
”自分”を生きられることに。

礼儀や気遣いのように、
他者との関係で守るべきルールなら、
その答えに合わせるのも大切だと思います。

でも、アートやロックのような
「表現者としての生き方」まで、
誰かの答えに合わせる必要があるでしょうか。

それに気がついた(もしくはそう生きるしかなかった)
素晴らしい画家やアーテティストたちは、
周囲からは変わり者扱いをされて、
見下されて笑われて、
それでも突き進んで、
道を成したのです。

自分の問いを生きる

この動画は、アップルの有名なCMです。
スティーブ・ジョブズ本人が
ナレーションをしています。
アートやロックの話の途中で
ビジネスマンを引き合いに出すのは
不快かもしれませんが、
字幕もついてますので
どうぞ一度観てみてください。
ここでスティーヴ・ジョブスが語っているのは
ロックの本質と同じです。

この動画で紹介されている人たちは、
過去の立派な人が作った教科書に飲み込まれて、
自分の最初の思いを
変えてしまうことはありませんでした。

それと同じように、私たちは──
用意された模範解答についてではなく、
そもそも自分はどうだ、ということを
一番に考えなければならないのです。

深く深く掘り下げて、
本当の自分自身、
そして本当に自分がやりたいことを
知らなければならない
のです。

アーティストとして、生き様を残す

他人の答えではなく、
自分の問いを生きること。

世に溢れる”名言”を漁り、すがりつき、
「あの人がこう言っているから」と
アート人生を語るのではなくて、

自分だけの道を生き、
自分の言葉を伝えること。

それが、死後に残る、
アーティストとしての”生き様”なのです。

▶︎静かな手紙をお送りしています
ざわつく日々に、墨の余白と灯火を。