八束徹|作品紹介【橘始黄(たちばなはじめてきばむ)】

この作品は、冬の七十二候、
橘始黄(たちばなはじめてきばむ)が
テーマです。
(橘始黄の時期は12月2日頃から12月6日頃)

ストーリー

橘はみかんと同じくミカン科に
属しています。
みかんに似ていますが、
みかんより小さくて
実は唯一の日本産の柑橘系です。

秋になると紅葉する落葉樹と違って
常緑樹の橘の葉は一年中緑色に輝き、
実も長くそこに残ります。
この「変わらない姿」から
橘は古来から永遠の象徴とされてきました。

さらに日本書紀においては、
非時香果(ときじくのかぐのこのみ)と呼ばれ、
常世の国(神話における理想郷)から来た
不老不死の実ともされているのです。

古代の人々が橘に夢見たような
不老不死も永遠も
今では幻でしかありませんが、
歴史を紐解くと
そこに生きていた人々心が
少しだけ垣間見れるような
気がするのです。

七十二候とは?

七十二候とは、日本の一年を
71個に分けたものをいいます。
四季よりも詳細に日本の季節の移り変わりを
表現しています。
本来中国から渡ってきたものですが、
江戸時代に日本の気候に合わせて
作り直されました。

作品詳細

●絵のサイズ 半紙(F4) 334mm×243mm
●額装について
サイズ – 太子 379mm×288mm
色 – 白
マット色 – 薄藤



*著作権は八束徹に帰属します。
絵のダウンロードや無断転載はお控えください。

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