交通事故から人々を守り続けた橋〜4月25日は歩道橋の日

歩道橋って使いますか?

あの階段をわざわざ上るなら、
信号が変わるのを待ったほうが
疲れなくて済む。
歩道橋を見上げた時の心情は、
そんな感じではないでしょうか。

日本で初めての歩道橋

歩道橋は、正式名称は、
「横断歩道橋」になります。

日本初の「横断歩道橋」として
記録に残されたのは
1963年04月25日に完成した
大阪駅前の歩道橋です。

ですが、実際の日本初の横断歩道橋は、
1959年6月27日に愛知県西枇杷島町の
国道22号線(現・県道67号線)に
造られたものと言われています。

登下校時にその国道を渡る
学童達の事故が多かったため、
その対策として設置されたものです。

ただ、この「最初の橋」は、
学童のための陸橋
という位置付けでしかなく、
さらにはその当時、
歩道橋という呼び方自体もなかったため、
記録には残らなかったのです。

歩道橋の衰退

歩道橋は、信号を減らし
交通渋滞や事故を防ぐことを目的に、
全国各地で作られるようになりました。

今でも至る所に見受けられますよね。

しかし、歩道橋って、実際、
あんまり使わないんですよね。

階段を登るの大変ですし、
上に行く分、余計に遠回りに感じます。
体力的にも、健康な若い人ならいいですけど、
障害のある方やお年寄りなどには
ハンデのある施設に
なってしまうのです。

健康な人でも、
階段を登るのをめんどくさがって、
横断歩道がなくても
交通量が少なければ
車道を渡ったりしてしまう人も
いるくらいですから。

「走って車道を走ったほうが到着も早い。」と。
これがとにかく
危険なわけなんですけど。

事故防止のための新しい取り組み

「使う人なんてほとんどいないなあ」

近所にある歩道橋を、
そんなふうに見上げたのを
思い出します。

不便さばかりが目立つ古い歩道橋は、
なんとも居心地が悪そうに見えたものです。
その歩道橋は、その後、
老朽化により
取り壊しが決定しました。

近年ではエスカレーターや、
エレベーター付きの歩道橋が
作られるようになりました。
新しめの駅ではよく見かけますね。

歩道橋はその誕生の日より
どれだけの人を交通事故から
守ってきたのでしょうら、

これからもその役割を、
少しでも担ってくれたらと
願うばかりです。