手紙の良さはなくならない〜4月20日は郵政記念日

日本中を足で「走った」飛脚(ひきゃく)

1871年4月20日、
郵便の父といわれている
前島密氏の手により、
郵政事業が誕生しました。

それまでその役割を担っていたのは、
幕府による飛脚でした。
飛脚は佐川急便のトラックにも
描かれていましたね。
今ではデザインが変わってしまいましたが。

飛脚は大切な信書を抱えて、
当時の日本中を走り回っていたのですが、
車でもバイクでもなく
人が走っていたのですから
現代では考えられないですよね。
昔の人がどれだけ体が強かったか、
想像もできないほどです。

「〒」マークの由来

郵便事業が発足した当時、
日本の郵便事業を行っていたのは、
郵政省ではなく逓信省(ていしんしょう)でした。
おなじみの郵便マーク「〒」は、
逓信省(ていしんしょう)のテの字を
もじってデザインされたものです。

郵便局といわれて真っ先に浮かぶのは、
そのマークではないでしょうか。

そしてもうひとつは、
配達員さんのあの赤いバイクです。

真っ赤な「郵政カブ」


あのカブが定着したのは1971年からですが、
それ以前からバイクを郵便仕様にしたものが
使われていました。

荷台を後ろに繋げて
三輪にしたものなどがあり、
なんとバイクメーカーは
あのハーレーダビッドソンだったりします。

そんなとこでもハーレーが活躍していたとは、
ハーレーの歴史と存在の大きさが
うかがい知れますね。

私も今乗れるなら乗ってみたいくらいです。

それにしても郵政カブの運転手さん、
運転うまいですよね。
さすがプロだなと脱帽します。

手紙からメールの時代へ

現代はネット時代になり、
メールですぐに連絡も取れるし
挨拶もできます。
ですから、なかなか手紙を出したりする機会も
減りました。

季節の折々の挨拶など、
日本人はことあるごとに
贈り物をするのが好きですが、
それも今や(きっと昔から)、
面倒な付き合いでの行事、
しがらみと成り果ててしまっていて
衰退してしまうのも
仕方のないことなのかもしれません。

ただ、逆にそれが古臭くなったからこそ、
いやいやつきあいでやるのではなく、
本当に気持ちを込めて、
自分の意思で、
気持ちをしたためることだって
できるのではと感じています。

手間暇かけた手紙のありがたさは、
今の時代ならばなお、
あなたの大切な人に届くはずです。