「絵心」とは?人の心に響く絵について

「絵心」ってなんでしょう。

一般的には、単に絵が上手い人のことを
指します。
けどそれならそのまま、
絵がうまいねーだけでいいと思うんですよね。

「「絵心」があるねえ」って台詞、
よく聞くけど、どういうことなんでしょうね。

絵心とは心を込めて描くこと??

絵心とは、

  1. 絵に理解とたしなみがあること。
  2. 絵を書こうとする気持ち。

だそうです。

1は、先程の、上手い下手の問題ですね。
2はやはり、心ってやつでしょうか。

「心を込めて描いている」
というところに
たどり着くのでしょうか。
これもよく使われる言葉ですが。

で、「心を込める」について。

私的には、心っていうのは絵を書いた後に
出るものだと思うんです。

絵にしろ歌にしろ、
評価と言うのは他人がするもので、

例えば、

自分はこういうものを描きたい
こういう人間だからこういう表現をする

この時点ですでに自己満足です。

そして極めつけが、
「自分がそう考えた通りに
他人に評価されたい」

という押し付けです。

下手なのに、上手いと思わせたい。

これと同じことなんですよね。
表現とか、想いとか、
意味深な言葉に変えても。

これが最終的に、
「カッコいい自分」を作り上げる
という嘘八百に到達します。

作りものは響かない

いいところを先に見せるのと、
ないものあるように見せることは
全く別です。

結局、アーティストも、
自分を捻じ曲げ作り上げるのではなくて
自分であり続ける
自分を受け入れる

これが大事だと思っています。

「こう思ってほしい」とこだわり続けても、
どれだけ綺麗な服を着ても
芸術は伝わりません。

そこに無意識に出た心が、
相手に伝わるだけであり、

もっというならば、
隠してもバレるのが
アート作品なのだと
私は思っています。

自分をできるだけ裸にして
作品を産んでいかなくてはと、
私も日々作画に
向かい合っています。