【絵を売る】アートにビジネス本は必要か?そんなものは胡散臭いのか?

絵を売りたい。
売るためにはビジネスを学ぶ。
ごく自然な流れです。

他に流れはあるでしょうか?

この記事では、
本格的に絵の販売を考えて
悩んできた私が、
場末のフォーク歌手だった頃から
今に至るまでの経緯、
そして金は汚いという洗脳について、
話していきます。

最下層を這いずり回る美学

私自身、歌だけを歌っていた頃は
どうすれば自分の歌がもっと
世の中に広まっていくか

そういったことについて
本気で考え取り組んではいませんでした。
小さな薄暗いライブハウスで
酒を飲みながらうなだれて歌っているのが
何よりもお気に入りだったのです。

歌は今でも薄暗いライブハウスで
歌っていたいと思ってしまう。
いつかでかいところでやりたいとか
そういう気持ちも特にありません。

しかし「趣味でやるんだね」と言われると
それはそれで腹正しいのですが。

常に忸怩たる思いは
胸のどこかにありました。

それは、歌とかではなく、
アーティストとしてのもの。

それを解消するものは
歌ではなかったのです。

最下層で斜に構えて、
実はビビってるのをごまかして、
誰にも届かないのに喉を枯らして叫んでいる。
それはひとつの美しさかもしれないが、
じゃあ天井に穴をぶち開ければ
もっと届くよとビジネス本を渡されると
こんなものはいらねえ!と投げ返す。

これが私の歌手人生でした。
しかし私はそこから抜け出したのです。

夢うつつの物語からビジネス書へ

私にはアーティストとしての向上心があり、
歌以外のやり方を考えたときに
見つけたのが絵でした。

そして、絵の世界に飛び込むと同時に、
今回はちゃんとビジネスを学ぶ
こちらの方角へと舵を変えました。

宣伝したり売ったりしていかないと
自分の作り出したものが
誰にも知られずに終わってしまうからです。
私は自分の作品を愛していて、
その子たちをもっと人に知られるような
存在にしてあげたいと思うからです。

それが今や私が、
何か変わったかのようなイメージを
周囲や、これまでの音楽仲間に
与えているのだと思うのですが。

要は、
「あいつは金のことを考えるようになった」
という解釈です。

変わったというか成長はしましたよ。
そう言われて怒る気もしませんし。

けれど誰だって折れない信念があって
(↑今話したのはただのつまらないこだわりです)
それは私たちのような
アーティスト活動をしてる側にしたら

何を伝えたいか

と言う軸になるんだと思います。

要はこの信念を守りぬけるか

です。

ていうか守る必要すらないですけどね。
折れないならば。

とにかくこの軸に関しては
ずーっと一緒です。
何も変わっていません。

それさえあれば、絵の価値は変わりません

ここを見ていなかった人が、
離れていったんです。
それはこの数年で理解しました。

つつましやかに生きなさいという洗脳

私たちはずっとその
つつましやかに生きなさいと言う考え方に
支配されてきています。

今でも当たり前のように
世の中に浸透しています。

右を見ても左を見ても
上を見ても下を見ても
前を見ても後ろを見ても
そういった考え方を基準に作られた
教科書、テレビドラマ、映画、
小説、漫画などなど、
そういったものが溢れていて
私たちはそれを常に見ることによって
人生とはそうあるべきだと
思い込まされています。

一般市民はそうやって
おとなしくしていてくれる方が
国の上のほうの人たちは
やりやすいからです。

それが、お金を稼ぐ=薄汚い
と言う考え方に
つながってしまっています。

そしてそれが純粋さを求めるもので
あればあるほど人は、
お金の匂いを嫌がるようになりました。

歌や絵もそうです。
それは心を表現するものなのに、
お金の事など考えたら
作品が汚れてしまうと言われるし
作っている本人も
そう思ってしまっています。

この流れこそ淀んでいるんですよね。 

アーティストも俗世間で生きている

だってお金のことを考えたくらいで
汚れるような作品なら、
最初から汚れてますよ。
汚れているというか価値がないです。

そもそもお金は汚れてるものでは
ないんですけど。

問題はお金のことを
考えることではなくて
お金に支配されてしまうことです。

それ以外は普通に
ビジネスとしてやって大丈夫です。

ファインアートだのといって、
純粋な芸術とかいって、
尊敬するその有名作家は実のところ、
ヒモだったり、
親が金持ちなだけで
働かなくてよかったり。

超有名な芸術家なんて
そんなのざらですよ。
この人たちがお金のことを
考えてなかったわけがないでしょう。

まぁまともな苦学生もいたでしょうけども、
その苦学生だって
大金で絵を売りたかったはずです。

純粋さは必要ですが、
必要以上に磨くと
大事なときに滑って転びます
よ。

アーティストも普通の人間でいいんです。

てゆうかむしろ
俗にまみれているものでは?
という感じです。

まとめ

今回話したのは、

  • 歌手時代のつまらないこだわり
  • 絵の世界への転身とビジネス
  • 慎ましく生きなさいとする洗脳
  • アーティストも俗世間のひとり

についてでした。

そんな私のアーティストとしての軸は、

ブログのプロフィール欄や
漂う孤舟についてなどを
読んでいただければ
きっとわかってもらえるはずです。