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共感へ繋ぐためのマーケティング
私は、Instagramからホームページまで、マーケティング理論をもとに設計しています。
これは、はっきりとお伝えしておきたいことです。
ただし、私が軸にしているのは、「売るための仕組み」ではありません。
絵に対する思いを、あなたと共感し合えるかどうか――その一点です。
だから私の作品は、
(もちろん感じ方は自由ですが)絵を飾ることで空間がおしゃれになることを最終目的としていません。
その絵が、そこにあることで生まれる “静かな幸福感”を目指しています。
人生に寄り添い、未来まで長く、あなたのそばに在り続けるような作品を届けたい。
そんな思いで、日々、筆を執っています。
私の信じる「共感」は、こんなふうなものです。

共感には、二つあると私は思っています。
1. 自立した者どうしが交わす共感
それぞれが、自分の孤独を受け止めたうえで、
「あなたもそう思う?」と、静かにうなずき合うような共感。
それは、敬意と誠実さに満ちた、美しいつながりです。
2. 重みを相手に預ける共感
「わかってくれなきゃイヤ」
「共感してくれないなら敵」
――それは、依存や執着、支配の種にもなり得る、
共感の仮面をかぶった“逃避”です。
そしてもう一つ言えば、それは、
お金を得るためのマーケティング手法としても、頻繁に利用されています。
なぜかというと、ほとんどの人が、その執着や依存を、自分の”痛み”として受け止めているからです。だからそこをつつけば金が出てくると目論む心無いビジネスも生まれるのです。
だからこそ、私はこう思っています。
人間は、根本的に孤独です。
だからこそ、誰かと交わす共感には、自立が前提であるべきだと私は思っています。
それがなければ、共感はすぐに歪み、奪い合いへと変わってしまう。
私が絵に込めているのは、
「静かに分かち合える共感」、そして
「孤独を抱えたまま交わす、美しいうなずき」です。
そこがつながったとき――
あるいは、いつかつながることが、必然だったと気づくとき――
私の絵は、きっと、あなたのもとに迎えられていくのだと信じています。
金額についても、お伝えしておきます。

私の作品の価格は、「自分の学び」「誰に届けたいか」「長く飾ってもらえるか」
その基準で、丁寧に決めています。
もちろん、絵の価値は金額だけで決まるものではありません。
子どものころ、1,000円で買った絵を一生大事にする人もいます。
その思いも、私はとても大切だと思っています。
だからこそ私は、
これまでに重ねてきた時間と信念、
そして、届いた先で作品がどう在り続けるか――
その責任に見合うよう、己の覚悟も合わせて、価格を決めています。
そして、もし将来、価格が上がることがあるとすれば、
それは「たくさん売れたから」ではありません。
その絵に込めた思いが、より多くの人に必要とされるようになり、
その重みにふさわしい表現と責任が、自然とそう導く――
私は、そう考えています。
それでも、すべて“売るための言葉”に聞こえていますか?

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
きっとまだ、どこかで疑いが残っているかもしれません。
「結局、ビジネスでしょ」「結局、売りたいんでしょ」と。
でも、私はこの言葉たちを、“売るため”だけには使っていません。
もちろん、お金が入れば、その分を次の作品や取材に活かすことができますし、限られた時間の中でも、より多くを創作に充てることが可能になります。
そうした現実も含めて、私はあなたと真剣に向き合いたくて、言葉を尽くしています。
この気持ちだけは、どうか信じていただけたら嬉しいです。
心をこめて生まれた作品が、
あなたの時間と、静かな心に、そっと灯りをともせますように。
▶︎[その静けさに、そっと届けたい──墨の便りを受け取る]
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