【生きる力】為せば成る為さねば成らぬ何事も。成らぬは人の為さぬなりけり

あなたの夢はなんですか?
あなたの目標はなんですか?

その夢へ向かう大切な一歩を、
踏み出せなくさせる要因のひとつ。

他人の目

あなたがそれを気にする理由はなんでしょうか。

やってもやらなくても誰かがあなたを笑う

水墨画なんてやって何になるんだ

工場で汗だくで働いていた時のことです。
いつも丁寧に仕事を教えてくれる先輩が、
遠巻きにぼそっと言った言葉でした。

展覧会で賞をとって喜ぶ私の話を横で聞きながら、
聞こえよがしにそう言いました。

それは愛情のある言葉ではありませんでした。
今でもそのトゲは刺さったままです。

いつか勇気を出して踏み出すあなたに、
誰かがこう言うでしょう。
「そんな簡単に夢がかなったら誰も苦労しないんだよ。
ムリムリ。ばかじゃねーの」

今も勇気がなく踏み出せないあなたには、
こう言うでしょう。
「口ばっかで何もできねんだよ、びびっちゃってさぁ。
どうせずっとあのままだよ、あいつは」

どちらも同じ人が言うって話ではなくて、
右を向けば左から、左を向けば右から、
上を向けば下から、下を向けば上から、
耳をふさいでも心ない言葉が届くのが、この世の中です。

憎む必要はありません。
まあムカついてもいいですけどね。
それも原動力になりますから。

ただ、大切なことは、
自分がどこを向くかを選ぶだけだということです。

人生はどの道、志し半ばで終わる

ネガティブな意味ではありません。

私自身の絵に対する考えを例とすると、
自分の生み出した作品に対して、

これは傑作、これ以上は無い、

というところに到達する事は、一生ないと思っています。

大事なのはどこまでいけるか。
どこまでたどり着けるかです。

若い頃に会社を起こして走り続けてきた友人が
こんなこと言ったことがあります。
目的を全て果たして夢を全て叶えて、もう何もやることがない。
もう人生を終わりにしようかと思ったことがあると。

しかし彼は新たな夢を見出し、また走り始めました。

夢叶ずに死んでしまおうかと思う人間もいるのに
夢を叶えても同じようなことを考えるのです。
どこを走っている人も常に迷いを持っているということです。
人は夢や目標を掲げてこそ走り続けられるのです。

だから志半ばで倒れると言うのは、
逆に幸せなことなのではないでしょうか。

どのみち行けるところまで走るだけです。全力で。
そう考えたら、

やれるかどうかわからない
やれなかったら誰かに笑われる

こんなふうに悩む理由のひとつふたつ、
なくなりませんか?

為せば成る為さねば成らぬ何事も

まさにその言葉の通り。

やらなければ何もならない。
何も手に入らない上に、
さっき話したように誰かがあなたを笑うんです。

私の場合は無駄にプライドが高くて、
恥をかきたくないという気持ちが強くありました。

人の目を怖がり、
誰かが何かを言うのが怖がりながら、
何もしないで笑われる事は我慢できるのに、
何かをして笑われる事は我慢できない
という不思議な考え方。
冷静に考えたら、この思考って、変だよなと気づくまで。

私はそこでようやく決意し、
水墨画家として名乗りをあげました。
そして常にまだもう一歩足りないのではないか
そう思いながら活動しています。

まとめ

今回話したのは、

  • どのみち誰かが笑うということ
  • どのみち道半ばで倒れるということ
  • 結局やるしかないということ

についてでした。

飛び出してしまえば、戦う相手は常に自分自身です。

どうせ笑われるなら夢を追いかけて、
走りながら笑われていようじゃないですか。

自分と戦うようになれば、
外野の声など、聞こえなくなりますから。